R-N303とR-N602の違い
価格と発売時期
R-N303は生産終了のR-N803の下位機種で、
型番 | 本体税抜価格 | 発売日 |
---|---|---|
R-N602 | 64,800円 | 2015年10月 |
R-N803(生産終了) | 110,000円 | 2017年08月 |
R-N303 | 49,000円 | 2017年08月 |
R-N602より、R-N303の方が2年弱新しい。後に発売された機種が、先に「生産終了」になるのは、スピーカーにもその傾向があります。
発売時期が2年弱違うせいか、実売価格では通常「7,500円位」の差しかない。在庫が無いときは、極端に高くなる時があります。
R-N303(左)は、2020年の9月に「33,727円」で、Amazonで購入。半導体不足の影響か、品薄感がありますね。
radikoの再生とテレビの音をスピーカーから出すために購入。「R-N602にしておけば」と少し後悔しながらのレビュー。
性能は十分なのですが・・・
デザイン
音質の調整は、R-N303の「平らなスイッチ」より R-N602の「矩形ノブ」の方が、ヤマハHiFiオーディオっぽくて良かった。オーディオ機器は、自己満足の世界なので、見た目も重要!!
それから、このフロントパネルは一見アルミの様ですが、なんと「樹脂」です。
型番 | 素材 |
---|---|
R-N602 | アルミ |
R-N303 | 樹脂 |
The history of HiFi - ヤマハHiFiオーディオの歴史
USBポートの有無
開封して、取り敢えず何か再生しようと思っても、マニュアルを読まないと分からなかったので、USBポートはあった方が良かった。
説明書を読まずに「経験と勘で」取り敢えず何か聞こうと思っても、どうしてよいかさっぱり分かりませんでした。
R-N303とR-N602の共通点
D/Aコンバーター
ホームページにはR-N303のDACについては、TI製としか掲載されていませんが、以下の記事によると「DSD1791」を使っているなら、R-N602と同じです。
型番 | D/Aコンバーター |
---|---|
R-N303 | TI Burr-Brown DSD1791 |
R-N803(生産終了) | ESS SABRE9006AS |
R-N602 | TI Burr-Brown DSD1791 |
TI:テキサス・インスツルメンツ
D/Aコンバーターが同じなら、少し失敗したことへの慰めになりますね。
R-N803(生産終了)で採用されているD/Aコンバータは、「ワイヤレスストリーミングアンプ」の2機種でも使われています。
型番 | D/Aコンバーター |
---|---|
R-N803(生産終了) | ESS SABRE9006AS |
WXA-50 | ESS SABRE9006AS |
WXC-50 | ESS SABRE9006AS |
WXA-50 ワイヤレスストリーミングアンプ
WXC-50 ワイヤレスストリーミングプリアンプ
WXC-50は、スピーカー端子がない。
amazon販売だと、この2機種は大体同じ値段。
リモコンで全ての操作ができない
「MusicCast」というアプリからでないと設定変更できない機能がある。
例えば「radiko」は、SELECTダイヤルを回して選局できてそうですが出来ません。
つまり設置直後に、この状態にしても何も鳴らないのです。
いつも同じ局を聞いているので、不便はありませんが、切り替えて聴く人には煩わしいと思う。
R-N303と比較したYAMAHAの機器
ネットワークレシーバー
型番 | スピーカー | radiko | USB |
---|---|---|---|
R-N303 | 2系統 | 〇 | --- |
R-N602 | 2系統 | 〇 | 〇 |
スイッチ類のデザインとUSBポートが付いている点で、R-N602を買えばよかったと後悔している。使っている上で、機能的に不足はないのですが。
ワイヤレス ストリーミング アンプ
型番 | スピーカー | radiko | USB |
---|---|---|---|
WXA-50 | 1系統 | 〇 | 〇 |
WXC-50 | --- | 〇 | 〇 |
WXC-50は、アンプを内蔵しながらスピーカー端子がない特殊な仕様。スピーカーは2組繋げなかったので候補からは外れました。
ネットワークCDレシーバー
型番 | スピーカー | radiko | USB | CD |
---|---|---|---|---|
CRX-N470 | 1系統 | 〇 | 〇 | 〇 |
ラジオはFMのみでAMがない。また、光入力端子はない。
amazon prime特典でも、結構聴ける音源はあるし、Apple musicとかサブスクを利用していると、CDは必要ない気がしました。今のHiFiコンポーネントの中心は、ネットワークレシーバーでしょう。
AVレシーバー
型番 | スピーカー | radiko | USB |
---|---|---|---|
RX-V6A | 1系統(7.1ch) | 〇? | 〇 |
RX-V4A | 1系統(5.1ch) | --- | 〇 |
RX-V385 | 1系統(5.1ch) | --- | 〇 |
安い機種には、radikoに対応していないものがある。RX-V6Aも製品概要には、radikoのロゴはないが、仕様やマニュアルにはradikoの文字があるので多分聴ける?
機能的には似ていますが、サラウンドを組まない又は予定がないなら、ネットワークレシーバーで良いと思います。
スピーカー
使用中のスピーカー
TVとradikoを聴くためなので、主にヤマハのNS-10MMをサブにFostex P-802Sを繋いでいる。
NS-10MMは、サラウンド用らしいので、TVの音は聞きやすいと思う。
ヤマハのおすすめスピーカー?
ヤマハのホームページでは、R-N602とNS-B330をHiFiコンポーネント組み合わせ例に使われています。
ウォルナット ・ブラックともにAmazon販売はない。流通量が少ない? Amazonの商品写真をみると、サイドは曲面になっているのが分かります。
ヤマハの2台1組のシリーズ(生産完了品)
YAMAHAのCDレシーバー等には、コンポ用のNS-BPという型番から始まるスピーカーがありましたが、現在すべて生産終了品になっています。いずれも、発売から結構経っている。
型番 | 発売時期 |
---|---|
NS-BP401 | 2015年 |
NS-BP200 | 2010年 |
NS-BP182 | 2013年 |
NS-B330は、2台1組なのに何故か型番に「P」が付かない。このスピーカーも2015年の発売なので、新しい商品ではない。スマートフォンとイヤホンで音楽を聴くのが現在の主流なんでしょうね。
Hi-Fiオーディオよりも、AVアンプを中心としたホームシアターを軸に製品開発をしているように見えますね。
2~3万円前後のスピーカー
型番 | 参考価格 |
---|---|
YAMAHA NS-B330 | 3.0万円前後 |
DALI SPEKTOR1 | 2.5万円前後 |
JBL Stage A130 | 2.0万円前後 |
Fostex P804-S | 2.0万円前後 |
個人的には、3万円台前半くらいまでのスピーカーの中から選びますが、今はこれと言って欲しいのがありません。オーディオは、デザインも良くないと愛着が湧かない・・・
コロナの給付金が出た後に、R-N303も品薄の時期があって、意外と売れるもんだなとも思いましたが、供給が少なかっただけかもしれませんね。普通に在庫があるようになった 9月に購入しました。
スピーカー端子
AVレシーバーとネットワークレシーバーの最大の違いは、ネットワークレシーバーはサラウンドスピーカー対応ではないこと。
YAMAHA R-N303のスピーカー端子は、2系統の切り替え又は2系統同時。
なのでR-N303は、HiFiコンポーネントのステレオレシーバー・ネットワークレシーバーと表記されている。
A | B |
---|---|
ON | OFF |
OFF | ON |
ON | ON |
OFF | OFF |
AとBと別々にボリュームレベルを記憶してくれると良いのですが、同じにしかならない。出力音圧レベルが大きく異なるスピーカーを繋いでいると、調整が必要になる
TVやradiko等のソースごとの違いは、ボリュームレベルを補正できるので、これは便利。
再生ソースに合わせて設定する 説明書(P39)
「太さはφ4mm ×2 柔軟素材の採用により長い引き回しも容易」と説明にはありますが、もっと細いケーブルでよかった・・・
テレビの音声
Panasonic TH-43HX850、10年くらい前に買ったパナソニックの32インチの液晶テレビより、音が聴き難い。
「独自の測定方法に基づいた位相補正により、音響特性・音像定位を改善し、映像の中から聞こえてくるかのようなリアルな高音質を体験できます。高剛性のスピーカーボックスによる音声実用最大出力30Wの迫力あるサウンドを実現しました。」
話盛りすぎでは?? メッシュ状の上が恐らくスピーカー。こんな薄い筐体の中に入ってるスピーカーで、開口部が下を向いてて良い音出るわけがない。
接続ケーブル
テレビとレシーバーは少し離れた所に置ていいるので、5mの光デジタルケーブル(エレコム ELECOM DH-HK50)で接続。
デジタル音声出力
オートにしていると番組によっては音が出ない時があるので、PCMに設定している。
一度、アンプ通したスピーカーの音に慣れるとテレビのスピーカーには戻れない。
radikoの再生
Music Castをスマートフォンかタブレットにインストールして、以下の選局画面までたどり着いたとします。
地域を、IPアドレスで自動判定された都道府県名が、「一番上」に表示されます。
この画面の場合、「兵庫県判定」になります。これを見落として、近畿など地方名を選ぶと、有料コースのIDとパスワードを求められます。
AirPlayでの再生
iPhoneなどのiOS機器から、AirPlayを使って再生する場合、放送局名を表示させることが出来る。
音質
コーデック | ビットレート |
---|---|
HE-AAC v2 | 48kbps |
MP3の後継で、音質はAACの方が良いらしい。
ハイレゾ音源の再生
対応ファイル形式/コーデック
mora・e-onkyo musicで購入できる形式 : flac 96kHz/24bitは、R-N303で再生できます。
ヤマハのホームページは中途半端で、仕様の192kHz/24bit (WAV/FLAC/AIFF)では、対応してるのかわからない。
取扱説明書(P52)には、記載されています。
ファイル | サンプリング周波数 (kHz) |
量子ビット数 (bit) |
---|---|---|
FLAC | 32/44.1/48/88.2/96 176.4/192 |
16/24 |
CD音源とFLACの比較
moraやe-Onkyoで販売されていて、R-N303再生可能な音源は、主にFLAC形式。CD音質以上がハイレゾという定義らしいので、楽曲によってはFLAC(96kHz-24bit)以下のものもある。
個人的には、FLAC 24bit/48KHzで十分、というかサンプリングレートが上がっても違いが分からない。
規格 形式 |
サンプリング 周波数 |
量子化 ビット数 |
CDとの 容量差 |
---|---|---|---|
CD | 44.1kHz | 16bit | 1.0倍 |
FLAC | 96kHz | 24bit | 3.3倍 |
FLAC | 192KHz | 24bit | 6.5倍 |
SACD | 2.8224MHz | 1bit | 4.0倍 |
DSD | 2.8224MHz | 1bit | 4.0倍 |
DSD | 5.6448MHz | 1bit | 8.0倍 |
DSDも対応しているのに、音源が少なくて性能をフルに活用する機会がない。昔、スーパーオーディオCDはTOTOを1枚だけ買って、コンポ含めてあまり聴かずに、親戚にあげてしまいました。残ってたら比較してみたいです。
今更、SACDはないというか、もうSACD自体ほとんど流通していない。
DSD音源も少ないので、R-N303の性能を使い切る機会がない。
初めて聴いた感想
そんなに「おー」っという感動はなかった。CD音源と比べると、確かに音が「濃い」というか「豊か」な感じはします。
Amazon Music HD
Amazon Music HDのUrtra HDは、「R-N303+iPhone 8+AirPlayの環境」では最高音質(24bit/192KHz)では再生できませんが、24bit/48KHzはiPhoneで再生できます。回線状況によっては、24bit/48KHz以下になる場合があります。
まぁ、24bit/48KHzあれば十分手ですが。
また、AVレシーバーとネットワークレシーバーで、Amazon Musicの対応が異なる。
ファームウエアのアップデートで、なんとかならないものか。
スーパーオーディオCDとの違い
昔、DenonのSACD対応のCDレシーバーでスーパーオーディオCDを聴いた時の方が、感動はありました。
CDと比べて、FLAC(96kHz-24bit)の3.3倍とDSD(2.8224MHz-1bit)の4倍で、DSDの方が高音質に聞こえるのは、PCMとDSDの違い?
音楽データの保存先
パナソニックのブルーレイレコーダーDMR-BRW550に保存可能。NASの購入も考えましたが、私の用途としてはDigaで十分。
e-Onkyoで購入したデータを自動更新でダウンロードできたりもする。
PCからDigaにコピーする場合は、SMB1.0を有効にしなければならない。
ネットワークオーディオ環境
ヤマハのネットワークレシーバーR-N303を中心に、ネットワークオーディオ環境を構成している機器の一覧。
機器名 | 型番 |
---|---|
レシーバー | YAMAHA R-N303 |
スピーカー | YAMAHA NS-10MM Fostex P802-S |
TV | Panasonic TH-43HX850 |
ルーター | NTT西日本 PR-400KI |
ハブ | Allied Telesis AT-GS910/5 |
無線AP | NEC Aterm WG1200HS3 |
レシーバー本体は有線LAN接続。
ネットワークオーディオ接続図
インターネット | |
↓ | |
ルーター | |
↓ | ↓ |
スイッチングHUB [有線LAN] |
アクセスポイント [無線LAN Wi-Fi] |
レシーバー R-N303 テレビ TH-43HX850 ファイルサーバー |
iPhone 8 AQUOS sense4 |
スイッチングハブ
LANは、有線で繋げるものは有線で繋ぐ。
Allied Telesis AT-GS910/5は、ネットワークオーディオのために買ったものではありませんが、ファンレスで静かということで選びました。
amazonのレビューを読むと安いハブは評価の低いものが多いですね。とは言え、これはオーバースペックかも知れません。GS305の5倍くらいの価格がします。
ネットギアのGS305も使っていますが、特に問題ありません。
型番 | LANポート |
---|---|
Allied Telesis AT-GS910/5 | 5 |
NETGEAR GS305 | 5 |
※両機種ともにファンレス
ファイルサーバー
PanasonicのブルーレイレコーダーDMR-BRW550に、ハイレゾ音源データや、リッピングしたCDのデータも保存可能。
Blu-rayレコーダー単体で、CDのリッピングも出来る。
OSはLinuxベースの様なので、ファイルサーバーと言えるでしょう。CDも再生できるので、ネットワークオーディオに欠かせないものかもしれない。
Apple MusicやAmazon Musicといったサブスクで所有しているCDは大体聞けるので、このサービスに無い所有しているCDだけを保存しておけば、いつでも簡単に聴くことができる。
昔、静電気を気にしながら、レコードをジャケットから出して、針を落としたり、メタルだなんだ言いながらカセツトを選んで聴いてた頃から比べると、隔世の感がありますね。
イヤホン
R-N303のD/Aコンバーターを通して聴くと違いがあるのか、確かめたかったのですが、正直分からないです。
Bluetooth
JBLのTUNE205BTは、音量の調整が出来ないので、実質使えない。他にBluetoothのイヤホンを持ってないので原因は不明。
有線イヤホン
JBLのTUNE205BTのイヤーピースが、私の耳の形にあっているみたいなので、AppleのEarPods with 3.5 mm Headphone Plugとステレオ変換プラグを購入。
iPhoneからAirplayで飛ばして聴くより、アンドロイドスマートフォンAQUOS sense4に挿して聴いた方が、いい音がしているような気がしました。
iPhoneの音と比較するために買った
音の違いは、よく分からなかった。